8. 眼がまわる … どんな場合?
「目が回る」と訴えられる症状には、回りをみるとグルグル外界が回る、という症状と、フラフラして雲の上を歩いている様な症状を指す場合があります。後者は、7,をお読み下さい。「目が回る」と言う症状が「回りをみるとグルグル外界が回る」と言う症状の場合、多くは、内耳の障害が原因の症状である場合が多いので、耳鼻咽喉科の先生達にお世話になることが多いと思います。ところが、小脳の障害(小脳の出血や梗塞)や大脳のある部分の障害(出血や梗塞)でもまるで内耳が悪いかのような症状が起きる場合があります。「目が回る」症状を耳鼻咽喉科だけでなく脳神経内科でも診るのはこのような理由があるからです。耳鳴りも起きている、とか、風邪引きの後でノドが腫れて耳が痛い、と言うような場合は耳鼻咽喉科の「めまい」である場合が多いのですが、手足にしびれが起きてきた、とか、力が入りにくい、などの症状も一緒に起きている「めまい」の時は脳神経内科の受診を考えて下さい。