9. 耳が聞こえにくい・耳鳴りがする … どんな場合?
聴覚神経が障害されることで聴力低下が起きます。突発性難聴などは耳鼻咽喉科を受診される事の多い病気で、突然発症の聴覚神経障害ですが、咽頭炎の後に引き続いて発症した中耳炎が更に悪化して内耳に炎症が波及したために聴覚神経障害が起きる場合があります。このような急性の症状とは別に、徐々に聞こえにくくなってきたような場合、脳に原因のある場合があります。そのため、聴覚障害を当院でも診る場合があります。ところで、「耳が聞こえにくい」は聴覚神経の機能停止を意味する場合があるのですが「耳鳴りがする」場合は聴覚神経の生殺しの症状で未だ幾分か聴覚神経が生き残っている(機能している)状態と考えられます。そのため、耳鳴りがしている段階での治療が非常に重要な事があります。特に聴覚神経は障害を受けますと再生困難な場合が多いので、早期に受診をして下さい。